【脳に悪い7つの習慣】著者:林成之
脳は気持ちや生活習慣で、その働きがよくも悪くもなる。
この事実を知らないばかりに、脳力を後退させるのはもったいない。
脳に悪い習慣とは、
(1)「興味がない」と物事を避けることが多い
(2)「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
(3)言われたことをコツコツやる
(4)常に効率を考えている
(5)やりたくないのに、我慢して勉強する
(6)スポーツや絵などの趣味がない
(7)めったに人をほめない
これらをやめるだけで頭の働きが倍増する理由を、脳のしくみからわかりやすく解説しています。
この中でも、
(6)スポーツや絵などの趣味がない
スポーツをするということは、
姿勢を大切にするいうことです。姿勢が悪いことがなぜダメなのかは、実は空間認知能から説明することができます。姿勢が正しく保たれていないと、身体のバランスが崩れてしまい、空間認知能は働きにくくなるのです。正しい姿勢、水平な目線を維持すると、物事を正確に理解したり、身体をコントロールしたりすることがしやすくなります。美しい立ち姿や歩き方などを鍛えるのは、文武両道につながると考えてください。お子さんがいらっしゃる方は、親子でキャッチボールすることをおすすめします。家族のコミュニケーションや楽しみになるだけでなく、子どもの脳を鍛えることもできる一石二鳥の遊び方といえます。
絵を描くことは、
観察する対象物との距離を測ったり、縮小率を考えたり、形や角度を正確にとらえたり、色合いを把握したりと、空間認知能をフルに使います。物を正確にとらえるトレーニングとしても、大変効果的です。絵を描くのが得意ではないという方はマス目(格子)を使ってみるとよいでしょう。網などを使って対象物を見ると、1マス1マスごとにものを分割してとらえることができます。最初は対象物を細かいマス目で分割し、1マスごとに、紙のマス目の上に描いていきます。マス目を追っていくことで絵が描けるようになるわけです。慣れてきたら、少しずつマス目を大きくしていきます。子どもにこの方法で絵を描かせると、どんな子どもも正確に絵が描けるようになるのです。
最後に、
空間認知能を低下させる習慣としてあげられるのが、字を雑に書くこと。
字をきちんと書かない人は、空間認知能を鍛えていないことになり、文武両道の才能を育てていないことにつながっていきます。文字は、しっかり丁寧に書くことを心がけましょう。線の長さやアキの幅など同じにすべきところをそろえる、角と角を合わせる、線と線の継ぎ目をつなげることなどがポイントです。
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